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2018年3月10日土曜日

慢性骨髄性白血病の服薬を止める薬を開発

City of Hope (米国の独立系研究・治療センター)は、慢性骨髄性白血病(CML)のTKI阻害剤(グリベックやスプリセル)を止められる薬を開発したとNature Medicine紙に発表しました。


(詳細はこちら)

CMLの治療でTKI阻害薬(グリベックやスプリセル)の服用を始めると、一生服用を続けなければいけないという問題がありました。

City of Hopeの研究チームが、白血細胞が生成される骨髄の血管の内皮細胞を調べたところ、miR-126と呼ばれるmicroRNAがあり、ここから白血幹細胞に増殖・再発に必要なmiR-126が供給されているのではないかと考えました。


そこで研究チームはmiR-126を標的にしたmiristenという薬を開発し、マウスで実験をしたところ、miristen とTKI阻害薬を投与した場合、白血幹細胞を無くすことができました。

City of Hope では、この実験結果を臨床試験に進める予定とのことです。


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日本を始め、世界中ですCMLのTKI阻害剤を一定期間服用後に(3年など)、服用を中止した場合の研究が進めらています。

3年服用後に白血細胞が見つからない患者さんが、服用をやめた場合、60%以上が再発せず、再発した場合でも、服用を再開すれば、再寛解になるとの研究もあります。

しかし、あらかじめこのような薬で完治できるなら、長期にTKI阻害薬を服用する必要もなくなります。 今後の進展を期待したいです。


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